ライセンスフリーラジオ運用時における職務質問への対応について

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ここ最近、警察では無線を行っている人やアンテナを付けたクルマのドライバーを対象とした職務質問が行われる事が多くなっていますので、その対処方法を紹介します。

この記事をご覧になって、警察官がなぜ無線利用者を職務質問の対象とするか理由を知ると共にもし職務質問されたとしてもお互い気持ち良く(警察官も血が通った人間です)意思の疎通を行い簡素に済まされるよう対処頂ければ幸いです。(注:本ブログ記事は電波の適法利用を職務質問された警察官に円滑に説明を行う事を目的としており、警察に対する敵対の思想は一切ございません)



趣味の無線は携帯電話が普及する前まではアマチュア無線の免許人口が多かった事や災害時にボランティアによる緊急通信が行われる事から、社会的に認知がされています。
しかし、残念な事に全ての無線機が正しく使われていないのが現状です。利用目的が犯罪であったり反社会的な活動で有ったりする事も有るためです。
現在、一般の警察官には総務省総合通信基盤局(通称:総通)の立会いが無くても違法な無線利用者を検挙する権限を持っています。そのため、基本的に無免許で無線を利用する者の摘発が中心となります。
実際に無免許でないと無線が利用できない事情の方も居る事から、その先に潜むの犯罪の封じ込めとして無線利用者に対する職務質問が行われているのが事実です。
実際に警察官が無線の利用が正当ではないと判断する例を列記します。

【警察官が無線の利用が正当ではないと判断する例】
・合法でない無線機の使用。(FCC規格のCB機、FRS機)。
・殺人、誘拐、強盗、窃盗、強姦など犯罪行為の連絡。
・テロなど破壊活動のための連絡。
・外国政府または外国政府に密通した者による諜報活動の連絡。
・外患誘致のための連絡。
・公序良俗に反する行為の連絡。
・迷惑防止条例に触れる行為の連絡。

以上の事情がある方はとても公な場所で無線交信などできませんよね。
ちなみに、盗聴器を自ら仕掛けて受信機でワッチする人も検挙対象です。

ここで問題になるのは「ライセンスフリーラジオ」運用時における職務質問への対応策です。
フリーライセンスですから、本来はアマチュア無線等の無線従事者免許は不要な扱いです。
デジタル簡易無線に関しては有効期限が切れていない免許状の携行が必要ですが、特定小電力トランシーバーや市民ラジオに関しては免許状そのものが発行されておりませんから、無線に関する知識をお持ちでない警察官(ほとんどの方が無いと同じ)から免許の提示を求められても対応に困ってしまいます。
そうなるとライセンスフリーラジオは従事者免許が不要である事を証明する説明を自ら行わねばならないですし、無線機が当該のジャンルのもので有る事も説明しなければなりません。ここで上手く説明ができないと逆に怪しまれてしまいます。
しかしです。ジャンルは異なりますが、アマチュア無線の従事者免許の有資格者でしたら、例えライセンスフリーラジオの運用であっても無線従事者免許証を提示して下さい
これだけで警察官の職務質問の目的の90%は完了なのですので後は細かい説明は不要です。
あとは無線以外の質問をされたら、事実を説明して応対すれば問題も有りません。
私の経験から、アマチュア無線の従事者免許状をお持ちであるのであれば常に携行する事を強くお勧めします。

では、無線従事者免許を保有されていない方はどうすれば良いか?となりますが、居住している住所が記載された運転免許証や健康保険証を提示して身分を証明することは当然として、運用する無線機が免許不要である事を照明するため、スマートホンの画像上に無線機のカタログ画像をアップしたホームページを表示して説明します。
可能であれば自分が利用する無線機のカタログをコピーして常時携行しましょう。
なお、アマチュア無線のコールサインをお持ちであればリアガラスにアルファベットのシールでコールサインが判るように貼っておく事で追尾のパトカーから停車させられる事が避けられるそうです。

【22/08/18追記】こちらも参照下さい。
幟を掲げてライセンスフリーラジオ運用を熱烈アピール

余談ですが、職務質問は警察内の専門用語で「バンカケ」と呼ばれています。基本的に2名以上で行い、1名が質問担当、残りの方が観察担当です。質問の担当者は質問しながら対象者の回答の整合性を確認すると共に、もう1名の観察担当者は回答している人の表情、目の方向、顔色をじっくり観察しています
実は職務質問は質問に対する回答よりも対象者の表情の観察を行う事がメインなのです。
変にオドオドしてたり目が踊ってたりすると「危ないモノ持ってませんか?クルマの中見させて下さい」と進みます。

個人的な信条や警察権力に屈したくないと言う理由だけで職務質問に抵抗して反抗的な態度を行うとなかなか解放してもらえず、不要な時間を費やす上に自分が不愉快になるだけです。
無線を楽しむためにも職務質問には自然な対応で応じましょう。
紹介は以上です。


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タグ :職務質問

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この記事へのコメント
警察の職務質問ですか、昔は確か30年前は電監職員と一緒でないと取締りの時のトラブルがあったと聞いたことがあります。
その理由は無線知識の皆無の警察官による冤罪検挙を防ぐ意味合いがあったようですね?今は総合通信局の職員が出向いて警察署あるいは都道府県本部で研修をしている可能性があります。
あまり言いたくないのですが、JARLが本来ならば都道府県警察本部に出向いて広報活動をするのが良いのですがそれを怠った責任はたぶん?あるのか?ないのか?個人的にはわかりません。
Posted by キミツAB209 at 2024年10月08日 18:24
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