合法市民ラジオを中心に資格不要の無線を楽しんでいます。
30年を経て学生時代に熱中した趣味の無線に復活しました。
2月に入りましたが、なかなか臨界周波数が高いスポラディックE層(Eスポ)が発生してくれず、市民ラジオを使ったダイナミックな遠距離通信が行えません。
しかし、太陽の黒点の方は活発で、日中はF層が安定して発生しているので、大きい出力が使えるアマチュア無線であれば1500km以上離れた場所との交信がやり易くなっている状況です。
9日(日)午前中は南鳥島(JD1)で稼動している音声デジピーターへのアクセスを試みてみようと思い、天竜川河口近くの堤防に出向きました。
音声デジピータは、レピーター(受信用と送信用の2つの周波数を同時に用いる中継システム)とは異なり、1つの周波数を用いて、受信した音声を録音し、受信終了と共に録音した音声を自動的に送信する中継システムです。つまり、マイクに向かって話すと、そっくりそのまま自分の声がスピーカーから流れ、「オウム返し」状態になります。
自分が天竜川の河口に到着する直前までは南鳥島にて勤務されているJG8NQZ局が29.26MHzで運用を行われており、その間は音声デジピーターはオフになっていた様子です。デジピーター再開後、CQを出しましたところ、静岡県藤枝市で運用されていたJI2UFX局に応答を頂きました。南鳥島を経由して浜松市と藤枝市で交信とは面白いものです。
周波数を29.02MHzに合わせてトーンを88.5Hzにセットします
交信頂きましたJI2UFX局はシズオカSD79のコールサインで開局されているフリーライセンス局でした。デジピーターは長い時間占有できないので、他局にお譲りして、市民ラジオの運用に変更しました。実は天竜川に到着後から8chで日本語らしき声で呼ぶ声がしてましたので気になっていました。
何度かCQを出して呼びかけたところ浜松市浜北区の富士見平で運用されていた、しずおかUZ42局に応答を頂きました。同局もアマチュア無線の29MHzのFMで開局中との事でしたため、29.28MHzにQSY(=周波数の移動)して交信させて頂きました。コールサインを伺ったところ、以前に28MHzのAMで交信させて頂きましたJA2MUQ局でした。お昼休みとの事でしたので、ご挨拶のみになりました。フリーライセンス無線愛好家はアマチュア無線も市民ラジオと伝搬の特性が近い28、29MHzを好む傾向がありますね。
午前中だけでしたが、29MHzでフリーライセンス局との交信が楽しめて良かったです。
■2月9日(日)の交信記録
運用場所:天竜川河口堤防
11:04 JI2UFX局/藤枝市 南鳥島DP29.020MHz 59/59
11:58 しずおかUZ42局/太平洋富士見平 CB8ch 43/43
12:00 JA2MUQ局/太平洋富士見平 29.28MHz 59/59
各局、交信ありがとうございました。