合法市民ラジオを中心に資格不要の無線を楽しんでいます。
30年を経て学生時代に熱中した趣味の無線に復活しました。
前回からスピーカーマイクのネタが続きます。
コンパクトで携行に優れているナショナルのRJ-410ですが、外部PTT(送信スイッチ)が使える機能が隠されています。ただし、PTT付きのスピーカーマイクはオプションに設定されていませんので、メーカーはその事実を公表していなかったようです。自分も先輩方のブログを参照して、市販品を改造してRJ-410用のスピーカーマイクを製作しました。
改造に適したスピーカーマイクは、現在主流となっているマイクロスイッチを使った1回路1接点(ON/OFFのみ)タイプでなく、以前に普及していた1回路2接点(ON/OFF/ON)タイプです。富士市内の某パーツショップに30年以上前のデッドストックと思われるスピーカーマイク(YAESUのパチモノ)が1000円で売られていましたので、これをベースとし、ブログで紹介されている回路図の通りにマイク内の配線を引き直しました。(注:某パーツショップのデッドストック品はカールコードが経年劣化してるので交換が必要)
改造完了後、ICB-87R側を受信状態にしてRJ-410の送信テストを行ったところ、予期していなかった問題が発生しました。スピーカーマイクのPTTスイッチを押すと、変調に「プォ~ン」という異音が乗るんです。配線のミスを疑って調べましたが、その様子もありません。それならばと手持ちの他のスピーカーマイクのマイク側プラグをワニ口クリップでマイク回路に直結し、変調のチェックを行いました。その結果、アイコムのHM-46のマイクは異音が出ない事を確認しました。違いを調べたところ、コンデンサマイク(ECM)の+-端子間にセラコンが短絡されています。本来はそのセラコンの容量と同じものを買ってきて載せるところでしたが、判読できないため、HM-46のコンデンサマイクをRJ-410用マイクに移植するという荒業を行いました。再度テストを行い、変調に異音が乗らない事が確認できました。(HM-46用スピーカーマイクのECM用セラコンの容量を知ってる方は教えて下さい)
なお、手元に余ったセラコンが短絡されていないコンデンサマイクはHM-46に移植しました。こちらは心配した異音の発生はありませんでした。結果オーライです。なんだかんだで、手持ちのスピーカーマイク全てのの配属先が決定しましたので、あとは運用だけですね。