アマチュア無線とデジタル簡易無線を比べて

シズオカAB635/JG2PLR

2012年04月21日 11:03

久々のアマチュア無線ネタです。
学生の当時、自分にとって市民ラジオはアマチュア無線にステップアップするための通り道に過ぎませんでした。震災の影響もあって昨年にアマチュア無線を再開局したものの、市民ラジオと違い何か感激が足りません。30年前に比べ開局数が多くない事は理解できましたが、現行で開局されてる局同士が連携する方向に気持ちが向いていないのです。これには愕然としました。一言で言うと、「他人は他人」なんです。144/430はCQ出してもピックアップしてくれる局がまったくと言って良いくらいありません。有事の際にアマチュア無線局は役立つのは間違いないのですから、平和な時だからこそ、「無関係な人は眼中に無し」という考えは改めて、アマチュア無線局の免許所有者同士で連帯し合うような心意気は必要と思います。免許保有の中心となられる団塊世代の方に狭い人間関係(職場の同僚や旧知の知り合い)のみで満足されてるように感じます。

辛い話は別として今、フリーライセンス(資格不要)で利用できるデジタル簡易無線の利用者が熱いです。この熱さは今のアマチュア無線とは正に対極的です。パーソナル無線の廃止に伴い、特定小電力トランシーバーの上位版として広範囲通信を目的に普及されたジャンルの無線なのですが、利用の用途は特定されていない上、制約は有るものの外部アンテナの交換がOKである事から、「交信」そのものを趣味として開局される方が多くなりました。

現在、平日休日深夜問わず、デジタル簡易無線の利用者は、とにかく相手を見つけて交信しようという気持ちで運用される方が多いです。アマチュア無線もHF帯や50MHz、1200MHzなどはバンドの性格から交信相手を見つける事がスタンダートであると存じてますが、144/430のFMに比較したら「交信」に対する積極性が全く違います。開局される方の年齢も中学生から市民ラジオの延長として楽しむ50歳台までと、若手を中心に広範囲な上、年齢に上下関係も無くフランクな交信が行われてます。

まだ無線機の値段がハンディタイプでも4万円後半と、高価ですので、なかなか手が出せませんが、いずれ自分も導入してこの流れに乗りたいと思います。アマチュア無線の方は、少ない制約の中で安定した通信が確保できますので、フリーライセンスな無線のバックアップや「交信」を求める方への対応のために続けたいと思います。

【追記】
2013年12月17日にアイコムIC-DPR6にてデジタル簡易無線を開局しました。

QSLカード交換フォーム

関連記事