11月最初の無線運用は業務使用

もっとも多忙な時期でしたのでブログ更新の間が空いてしまいました。
自分は11月1~2日に愛知県の新城市で開催されたモータースポーツイベント内のサイドイベントの企画と進行の責任者を担いまして、そちらに全リソースを集中してました。このサイドイベントの進行に平行して開催地周辺の交通誘導を行うボランティアを組織し、普段は趣味で遊んでいる特定小電力トランシーバーを業務用途に充てました。(画像は所有のトランシーバーです)



特定小電力トランシーバーはワイヤレスマイクと変わらない、たった10mWの微弱電波を使う資格不要のトランシーバ-です。規格が登場して20年以上になりますが、今もなお簡易な通信業務の主役です。誰でも制約無く自由に使えますので、写真のようにイベントブースに訪問された方が私を呼び出すインターホンの代わりにも利用しました。



ちなみに今回関わりました自動車ラリー競技は公道を使用する関係上、サーキットで行うレースとは比較にならない規模のボランティアスタッフの裏方によって支えられています。自分もその一員となりました事を誇りに思っています。



今年も雨に祟られましたが、2日間の観戦者の人数は過去最高の4万8000人だったそうです。来年もこのモータースポーツイベントは10月31日~11月1日に開催される予定です。クルマ好きの無線家も多いと思います。裏方とはいえ朝から晩まで無線浸けのボランティアもまた楽しいですよ。今からでもボランティアへの参加申込みを受付ます。有意義で充実した時間を約束します。(笑)



特定小電力トランシーバーは業務で使うとなると勝手が違う事が有ります。最近の機種はスケルチ開放ボタンが省略されてる事から利用者側にスケルチを開くという概念も無くなっており、感度やパワー以前にスケルチが開くタイミングが早いか遅いかで通話距離が決定します。
また、フリーライセンス運用ではロングアンテナの方が良いのですが、業務用途では取り回しに優れたショートアンテナの方が良いです。アンテナの長さは平地で使用する限り飛距離に大差が出ません。アルインコ社のハイエンド機種のDJ-R20Dと普及機のDJ-PA20を業務用途で比較した場合、ショートアンテナで操作系が直感的に操作(=ファンクション化されてない)できるDJ-PA20の方に軍配が上がります。
あと、フリーライセンス運用で遠距離交信する際は変調が深く掛かるスピーカーマイクの利用が有効なのですが、至近距離では逆効果で聞き取りにくくなる障害の原因になります。趣味でベストな組み合わせも業務では逆にデメリットとなります。手元の特定小電力トランシーバーをイベントで流用する時は注意しましょう。


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