合法市民ラジオを中心に資格不要の無線を楽しんでいます。
30年を経て学生時代に熱中した趣味の無線に復活しました。
Eスポが発生すると市民ラジオは遠距離交信が楽しめる事を何度か紹介していますが、夏の風物詩としてEスポ発生の時期になると必ずと言って良いほどアマチュア無線機を改造して市民ラジオの周波数で運用する局が現れます。
本来、市民ラジオを運用できるのは、専用に市販された無線機(トランシーバー)だけであり、本体に取り付けられロッドアンテナのみで8つの周波数を0.5Wの出力で運用するものです。そのため、自宅に無線機を置いて、屋根にアンテナを設置するという運用は法的にできません。さらに市民ラジオとアマチュア無線はカテゴリ-が異なりますので、いくら無線従事者免許証を持っていたとしてもアマチュア無線用の無線機を使って市民ラジオの運用を行う事は明らかな違法行為です。
アマチュア無線用の無線機は標準状態では市民ラジオの周波数では使えないようになってますから、利用者サイドで何らかの違法改造を行ったと断定して間違いはありません。また、最近ヤフオクで26~30MHz間を連続可変できる海外製の違法CB機も出展されてる事から、これらも使われているようです。
今年の夏も例外無く現れましたので、記録として撮影した動画を2例を紹介します。
■口笛で交信を妨害する局
日時:2014年6月29日13:18
場所:天竜川河口(浜松市南区)
チャンネル:3チャンネル(27.040MHz)
Es発生で各局が盛り上がっている最中、口笛を吹いて妨害を繰り返す局を撮影したものです。とにかく市民ラジオ局の交信の邪魔に専念しています。
■アマチュア無線機から市民ラジオ局との交信を試みようとする局
日時:2014年8月8日19:07
場所:丸山緑地公園(浜松市北区)
チャンネル:8チャンネル(27.144MHz)
周波数がズレている点と電波のパワ-があまりに不自然であるため、改造アマチュア無線機と気付いた市民ラジオ局に対しては一切相手にせずスルーしています。全国各地に入感していたようです。「誰か聞こえますか?こちら福岡県」と呼ぶばかりで最後までコールサインは名乗りませんでした。
相手が改造アマチュア無線機の使用局と見抜く方法を紹介します。
①同じエリアで運用される他の局と比べて比較にならないくらい電波が強い。
②同じエリアで運用される他の局と比べて長時間安定して入感する。
③マイクに内蔵されたPTTスイッチの音が交信の前後に入ってくる。
④周波数がズレている。
⑤屋外運用を行っているはずなのだが、明確な運用場所を明かさない。
⑥チャンネルを周波数で表現する。
⑦合同運用を行った事が有る局が居ない。素性を知る局が居ない。(事後考察)
以上です。すぐにバレる事なので、これを見て改造アマチュア無線機で市民ラジオの運用を行おうと考えている方に対しての抑止力になれば幸いです。