違法局への対応について

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市民ラジオの運用を行う以上どうしても避けて通れないのは違法局からの混信です。
私みたいにリバイバルで復活された方や十数年も続けられた局ならば違法局の素性はよくご存知だと思いますが、最近発刊されたムック本や有名局のインターネット動画を見てごく最近から市民ラジオを始められた方からすると「違法局ってそもそも何なの?」という疑問が出てくると思います。そこで今回はキレイ事は一切抜きで違法局の実情を解説します。
この記事を参考に近隣の違法局とのトラブル回避をお願いします。

違法局イメージ(画像をクリック/タップ)


▼何が違法か?
ハイパワー市民ラジオと呼ばれる国内での利用は一切禁じられているFCC仕様(=アメリカ向け)のCB無線機を使っています。送信出力も桁外れなので自分たちが運用する合法市民ラジオだけでなく、社会インフラや各種電化製品、防犯機器などあらゆる機器に対して障害を与えます。違法局を運用している人の中にも身体に悪影響を受けている方もいらっしゃいます。
違法局の特徴は次の通りです。

・FCC仕様のCB無線機(23~40チャンネル/送信出力は5~10W)を利用。
・更にリニアアンプ(送信ブースター)を追加しており送信出力は500~1KW。
・ヘリカル型やローディング型の長くて大きいアンテナを好んで使用する。
・バレないよう荷台やコンテナをアンテナの代用として同調させる事も有る。

▼違法運用に罰則が有るか?
全て国内では免許されない機器ですから、稼働する状態で保持したり通信に利用する事は違法行為と見なされます。検挙された場合、1年以下の懲役または100万円未満の罰金が課せられます。詳細は総務省のホームページで確認下さい。
なお、違法CB無線機の利用以外にアマチュア無線機の無免許利用も同様に違法局に分類されます。以前は総務省の役人が同伴している時でないと警察の取締が行われませんでしたが、現在は一般警察官でも単身での取締が可能となっています。

▼どのような人たちか?
違法局の中心は殆どが長距離輸送のトラックドライバーと言っても間違いありません。
以前はダンプカーのドライバーも多かったのですが、アマチュア無線の無免許運用にシフトしています。長距離輸送のドライバーに多いの理由は運転中の暇つぶし、眠気覚まし、困った場合の助け合い等が挙げられます。そこにはアマチュア無線の開局程度では満足に値しない独自の世界が存在します。

▼団体名を名乗っているが何の団体か?
会話内容を聞いていると、○○会とか△△倶楽部などと自己紹介をしています。
これは自身が所属する無線の互助会の名称です。違法CB無線の世界では互助会に所属している人だけが無線で堂々と自分を名乗る事が許されます。互助会は会費制で会員間の親睦や互助の他、所属の異なる互助会の会員間でモメ事が発生した際には円満解決を図ります。

▼違法局と接触!?
市民ラジオの「1ch」「2ch」「6ch」はFCC仕様のCB無線機に割当られた周波数に近い事から違法局と交信が出来てしまいます。違法局との交信そのものは違法では無いのですが、トラブルの原因になりますので関わらないことを強く進言します。
ましてやアイボールするなど論外です。相手が違法だからと正義心から直接にクレームを入れる事は推奨しません。その正義心が仇となってご自身の身体やご家族を危険な状態に導きかねません。あちらの方との交信やアイボールを勧めない理由をまとめると次の通りになります。

(1)一切の無線運用の中止を強要される事が有ります。
(2)中止しないと互助会への加入(=特に会費の徴収)を要求される事が有ります。
(3)↑を拒否すると物理的に無線運用が出来ない状態にされてしまう事が有ります。
(4)敵対的と判断されると住居を特定されて集団で訪問される事が有ります。
(5)逆に飲食等で友好的な関係を持ってしまった場合、関係の断絶にお金が掛かります。

あちらの方々の世界では互助会に加入せずに無線を開局するなど言語道断です。合法運用であっても容赦しないとの姿勢も見え隠れしています。
とにかくアイボールだけは絶対に避けるようにして下さい。

▼違法局とトラブルになってしまったら?
あちらの方の気に障る事が生じてしまった場合、運用場所まで乗り込んでくるケースが有ります。正論はまず通じませんから速攻で110番して警察に介入してもらいましょう。
何もトラブルが無くても違法局を運用する個人や車両が特定できた場合は「電波法80条報告書」を総務省に提出して総務省に摘発を依頼する事が出来ます。
方法はhamlifeさんの記事で紹介されています。

▼余談
本来は、市民ラジオを合法に楽しむ愛好家が一枚岩になって違法局の排除に向け毅然とした対応を行えば状況も変わるのでしょうが、そうでもないのが実情です。
現在の古参局が昭和の市民ラジオブームでフリラを始められた頃、FCC仕様のCB無線機が子供の小遣いで買えるくらい安価(3,000円程度)に出回っていた事情から、現在は合法の市民ラジオを使用している局であってもFCC仕様のCB無線機で開局した経験が有る方に関しては違法局に対する拒否反応が無いどころか、逆に擁護したり黙認する傾向が有ります。(特に学生時代に違法機運用を行っていた大人から可愛がられたり、子供心に互助会が恰好良いと思っていた方など)
更にこの流れとは別にFCC仕様のCB無線機を隠密に所有して、ワールドワイドなCB無線の愛好家団体の活動に賛同して積極的にDX交信を楽しんでしまう方もいらっしゃったりします。
残念ながら違法局の排除に関しては「そんな固い話はヤメてよ」と、嫌う古参局がいらっしゃるのが実情です。

以上です。
「違法局とは一切関わらない」この一言に尽きます。
なお、自分の知り合いの違法局(または違法運用の経験者)にフリラへの転身を勧める方がいらっしゃいますが、これは絶対にヤメて欲しいです。いくら無線機が合法になったとしても口調が違法局スタイルなのですから他局とトラブルになる原因の元です。
自分にとって良い人は他の人にも良い人とは限らないのです。

前回ブログの公開以後の交信分をレポートします。

■6月4日の運用記録

運用場所:新幹線陸橋北側
07:25 カゴシマNB79局 CB8ch 56/58
07:35 ミヤザキAL101局 CB4ch 56/56
07:40 ナゴヤAB449局/沖縄 CB8ch 54/52





■6月8日の運用記録

運用場所:四日市港霞埠頭
12:35 ミエAA469局 CB5ch 59/58



■6月11日の運用記録

運用場所:新幹線陸橋北側
07:02 かみかわF62局 CB8ch 52/52
07:40 シリベツCB49局 CB8ch 52/52
08:00 イワテIW123局 CB8ch CB8ch 53/52
08:10 シズオカAB583局/ララポート CB2ch 55/53 35年越し再交信TNX!
08:20 イワテDE69局 CB8ch 52/54
08:27 ミヤギKK33局/ヘリカルANT CB5ch 51/51
08:33 ミヤギNE410局 CB5ch 53/55
09:07 ソウマYK115局 CB4ch 54/55
09:30 フクシマFD55局 CB6ch 55/55
09:35 ハママツWY237局/三ケ日青年の家 CB8ch 53/51
09:35 ニイガタAA462局 CB5ch 54/53
10:10 ミヤギAN89局 CB8ch 54/53
15:15 アイチUK046局/本宮山 DCR19ch



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